無人キャッシュレスショップ「AI STORE LAB(以下ASL)」と「TOUCH TO GO(以下TTG)」を体験して来ました。ASLの出口で止められ囚われの身になりました。。。
無人キャッシュレスショップの仕組み
店員を無人にしてAIカメラで買い物できるショップが増えてきてますね。
↑ASLエントランス
↑ASL商品棚、今は雑誌のDIMEとタイアップしてるっぽい。
仕組みはこうです。
- 天井に無数のAIカメラがある。ヒト認識とモノ認識で「誰が何を」手に取ったか認識する
↑左の赤外線っぽいのがモノ認識かな、中央丸いのがヒト認識、右は監視カメラ、このセットが6畳ほどの店内に5セット以上ある。 - 商品棚には質量センサーが付いていて、商品が棚から無くなったことを認識する
↑棚下にスマホねじ込んで撮影 - これらの映像とセンサーの情報から、買物客のバーチャルなカートに商品を入れる
↑2つピックアップしたところ、4つと認識されてしまった。カート画面を操作して数を減らす。 - 買物客は手に取った商品をその場でポケットやカバンに入れてもいい、戻してもいい
- 決済方法は両者で異なる
- ASLは、①会員登録時にクレカ登録、②初回来店時に顔認識登録、③入店時に顔認証、④商品を手に取る、⑤退店時に顔認証して決済、⑥出口ゲートが開く
↑出口で顔認識するとカートの中身を確認して、事前登録したクレカで決済 - TTGは、①入店時はゲートを通るだけ、②商品を手に取る、③退店時に画面上のカートと現物の一致を確認してSuica決済、④出口ゲートが開く
↑スーパーの無人レジみたいだけど、バーコードは読ませていない。お酒はこの後バックヤードの人間が監視カメラで確認して20歳以上なら先に進めるアナログ感があった。
- ASLは、①会員登録時にクレカ登録、②初回来店時に顔認識登録、③入店時に顔認証、④商品を手に取る、⑤退店時に顔認証して決済、⑥出口ゲートが開く
- いずれのショップも人数制限ありそう、ヒト認識の限界がありそう
ということで、ヒトとモノのマッチはいずれもAIカメラでやってた。決済方法はTTGがスマートかと思いました。
誤作動?ショップ内で囚われの身に。。。
ASLの出口で顔認識が終わらずエラー。無理矢理出ようとするとゲートでアラームがなる事態に見舞われました。どうにもならないので、緊急連絡先電話番号をショップ内で探したが見当たらず、ネットを探しまくって電話しました。もう少しで110番にかけるところでした。
何とか運営会社の株式会社セキュアさんに繋がり、エンジニアの方が駆けつけてくれました。その場でメンテナンスモードみたいな画面を起動すると、どうやら入口で入店状態になっていなかった様子。
↑そういえば、入店時にこんな画面見たな。。。
マスクしたまま顔認証するとか色んなことをやりましたと白状し、今後のデバッグに役立ててくれるとのこと。親切に対応して頂いたこともあり、気になったメロン財布を購入。
↑まるで夕張メロンのような質感
DXも万能ではない、エラー出口を設計しつつ、最後はアナログで
AIやIoTといったDX活用のサービスは、私も自社開発して販売しています。今回の囚われ事件で、エラー出口設計の重要性を再認識しました。思いつく限りの異例ケースを洗出し、出口を設計し、それでも最後には電話などでアナログで救済できる仕組みを作り込むことを誓います。今回は運営会社が距離的に近かったため数分で駆けつけてくれたものの、遠隔地だと思うとゾッとします。
以上、潜入ルポでした。
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