急流の川で救助するスキルを身につけ合格しました。前回のリバーカヤック指導員もそうでしたけど、こちらもネットに情報がなくて面食らったので、これから目指す方のために書いておきます。
なお、このエントリーは、HRラボほくりくのアドベントカレンダー「2023年の感動体験」にエントリーしています。
スイフトウォーターレスキュー3とは?
SWR3と略します。
Swift:急な
Water:流れ
Rescue:救助
3:Swift water, Rope, Helicopterの3つを使って救助すること
つまり、水・陸・空からの総合レスキュートレーニングで、米国認定する世界規模の資格。米国で水難事故があった時、僕も身分証を出せばレスキューチームに加えてもらえる。日本では消防署の水難救助隊は必須で取得するとのこと。
なぜ、そんな無茶なことをやったのか?
今年2023年から九頭竜川パドリングセンターのカヤックインストラクターを始めました。副業というか、ほぼボランティアで。これまで趣味でカヤックを楽しんでいたけど、レスキューをマジメに勉強したことはなかった。指導員としての責任と興味、それと一緒に受講するセンターの仲間がいたので、挑戦してみました。教室に入ってみると、若くてガチムチな男子ばかり。聞けば警察か消防署の職員ばかり。だいぶ不安になりながら、訓練開始です。
どこで何を学ぶか?
会場は岐阜県郡上市の長良川でした。1日目は、日本まん真ん中センターの教室で座学。2日目と3日目は、ラフティングコースのいくつかの瀬を使い実技。夜はOSSさんのリバーハウスでロープワーク。
地獄のロープワーク訓練
Zドラッグ(ぜっとどらっぐ)っていう、滑車を使って3倍の力で引ける仕掛けを教えてもらったのですが、これがヤバかった。皆さん経験あるようでサクサク組み上げていく。僕なんてソフトウェアっていうカタチのないものしか相手にしてこなかったんだぉ(泣)。3チームに分かれて1人ずつ3分以内で組み上げる試験が2日目夜にあったのですが、泣きそうだった。チームのアドバイスのおかげで2回目でクリア出来た。ありがとう。
ストレーナー乗り越え
川には様々な危険が潜んでいますが、一番ヤバいのはストレーナー。水は流すけど、モノを通さない岩や流木のこと。これを乗り越える訓練をしてみた!結果、屈強な訓練生15人の中、脱出できたのは、たったのひとり。つまり、絶対に近寄らないこと!ってか、水面から見ても分からないので、川下りの前に下見しましょう。
チームレスキュー
流れてくる要救助者を、レスキュアーにロープをつけて泳がせ、確保する。要救助者は松永さん。一番速い瀬を気絶したように流れてくるイジワルで、救助が大変www
ラフトで救助
ストレーナーで引っかかった人をラフトで近づき、両岸からロープで固定して足場を作り、救助。ようやく僕の出番です。ラフトのスターンマン、最後尾で舵をとる役割でした。
お泊りでサ活
お泊りは近くのログハウスで。なんとテントサウナの試験運用中ということでサ活。はい、僕はプロサウナーですからね。写真は昼だけど、入浴は夜でした。周りは闇夜で、水風呂は川へドボン、満点の星空を眺めながら、今年最高のととのいを得ました。
合格!
最終日に筆記試験があって、僕は100点満点中92点で首席合格となりました。筆記は得意なのだよ。1日前あんなに練習したZドラッグは間違えてたけどwww
10.一番の感動は隊員たち
2泊3日の講習、新鮮で大変な体験をした中、一番の感動は、消防隊の若者たちでした。この人たち、ホントに人を助ける尊い仕事をしている。そのためにスキルを磨いている。自分の安全を確保し、仲間を助ける。つい最近、TBSドラマのMERを見ていて毎回泣けるのは、この体験があったからか、それとも昔から泣き虫だからか。
ということで
言いたいことは、溺れたら連絡ください。それと、カヤックスクールおいでー。
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