モヒートが逢わせてくれた名作~ヘミングウェイ「老人と海」~

アメリカの文豪ヘミングウェイ「老人と海」を読んだ。
行きつけのラムバーである下北沢アグリコールにて、モヒートというラムベースのカクテルを紹介され、ビターダッシュを2dashes入れたヘミングウェイレシピのモヒート(本ブログ2007.04.23参照)が好きになった。だから、彼の作品を読もうと思った。全く予備知識などなかった。

(アグリコールのカウンターとモヒート)

主な登場人物は3人しかいない。主人公の老漁師サンチャゴ、彼を慕う少年漁師マノーリン、老漁師の仕掛けにかかった5.5mのカジキマグロ。以上3人。導入部分はのんびりした老漁師と優しい少年のやりとりだけで、我慢して読んでいた。しかし、独りで漁に出て、丸2日間の格闘の末カジキマグロを釣り上げ、ハバナへ曳航して帰る際に何匹もの鮫と闘う。港に着いた時には鮫にすっかり屠られてしまうのだが、少年はさらに老人を尊敬する。中盤以降は一気に読んでしまった。
読み終えると、私が20歳前後によく読んでいた北方謙三のハードボイルド小説を思い出した。言葉の使い方、構成、一人称のストーリー展開、彼のハードボイルド小説にそっくりなのだ。
なぜ私はハードボイルド小説が好きなのか。それは、客観的・簡潔・行動的・感情に流されない・妥協しない、といったシステムエンジニアに必要な要素が詰まっているからだと思う。強引な結びつけだと思うかも知れないが、システムエンジニアの仕事(どの仕事もそうだろうが)にはそれらが求められる。
このような作品を読ませる媒介となった、モヒートには感謝している。今日もおいしく頂けるよう、必死に仕事をしよう。

老人と海 (新潮文庫) [ペーパーバック]

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