百式の田口さんからお誘い受けて、「ハイビジョンサウンド会議」に行ってきました。
■Niroの「Q:」を体感してきたよ、と(ハイビジョンサウンド会議レポート) | IDEA*IDEA
■「ハイビジョンサウンド会議 sponsored by NIRO」へのお誘い | IDEA*IDEA
スポンサーの「NIRO」について何の下調べもしてなかったのですが、当日行ってみるとオドロキ!あの高級オーディオメーカー「Nakamichi」の中道社長の会社じゃありませんか!私が若かりし頃、Nakamichiはカーオーディオの高級ブランドの代名詞。スピーカーとかCDプレイヤーとか近所のオートバックスで聴いて、「こんな音で毎日通勤できたら幸せだなぁ」と思うものの、高価すぎて手が出せない憧れのブランドだったのですよ。
1.「NIRO Q:」とは
そんなNakamichiが今年の5月には生産終了、アフターサービスは継続のニュースを聞いて、少し寂しい気持ちになってました。
その後Nakamichiは株式会社niro1.com(ニロウワンドットコム)という、新コンセプトのリビングオーディオメーカーとして3年もの研究をたった6人の社員と研究を続け、「良い音とは長時間聴いても疲れない音」のこだわりを持つ中道社長自らがデザインし、ようやくたどり着いた製品がコレ!ハイビジョンTV5.1スピーカー「NIRO Q:」(ニロウ キュー)。
■ハイビジョンTV5.1chスピーカー Q: NIRO
製品名が紛らしいのですが、ハイビジョンTVは付いておりません。シリーズ名の「NIRO」は中道社長のお名前「仁郎(にろう)」をとって付けられたようです。「Q:」はコロンの点と点がスピーカー、キューが音場の空間を表すということで、たった2文字2バイトで製品の特徴を表しています。スゴイ名前だ。
TVがハイビジョンクオリティになり、どんどん薄型になって、スピーカーの容積が足りず、実は音は悪くなっている。せっかくハイビジョンで5.1chの音声で放送されているのだから、良い音で聴いて欲しい。しかも、後ろにサラウンドスピーカーなぞ立てることなく手軽にお安く提供したい。そんなコンセプトの製品です。
税込88,000円が高いか安いかはその人の音のこだわりによると思います。私のリビングのサラウンド環境には13万円かかっているので、とっても安いと思うのですが、価値観によるでしょう。私がブランドバッグ10万とか興味ないのと同じです。。。
2.イベントの様子
エンジニア魂溢れる中道社長がほんの1m先の目の前でそう語ってくれました。涙が出そうです。
良い音に聴き入るブロガーさんたち。5.1chを初体験した人も多かったはず。最後尾のこの位置からでは、さすがにサラウンドで聴くことはできず、音は前からだけやってくる。しかし、テレビの1m~4mくらいのところだと、バッチリサラウンドで聴けました。
質疑応答の場面では大量な質問に答えて頂きました。百式会議の新しい試みとして「質問を出しきってから、答えてもらう」方法が試され、短時間でも中身の濃い質疑応答になりました。
エンジニアとしても経営者としても尊敬する人物、中道社長と記念写真。震える1枚。
3.5.1chサラウンドリビングで愉しむための2つの課題
(1)スピーカー位置がシビア
音が上下左右に動いたときに継ぎ目なく聴こえるのがスゴイ。映画やゲームに収録されているDolby(ドルビー)とかdts(ディーティーエス)とかのサラウンド音声フォーマットは継ぎ目なく聴こえるよう収録されているのですが、スピーカーの設置位置が相当シビアで、角度とかも細かく規定されています。
(出典:5.1ch/7.1chスピーカーの配置について)
特に後ろのスピーカーは、一旦うまく設置しても「掃除のじゃま」とかで場所を動かされてしまい、次聴く時にまたセッティングしないと、どうしても音の継ぎ目が聴こえてしまう。そのうち、後ろのスピーカーは押入れ行き。そんな家庭が多いと思うのですよ。私の場合、新築する時にしっかり角度測って天井付にしてあるので、その心配はいりません。
天井付の7.1chリヤスピーカー。ライトの真下がリスニングポジションになるよう、ライトも微妙に部屋の真ん中ではない。
ここまでセッティングしても、リスニングポジションはライトの真下1点のみ。だから、家族で映画を見る時には私がそのポジションを占領。カミサンや子供たちは、何となくサラウンドを聴くことになり、「別にスゴくないんでは?」ということになっているようで、結局私だけしかアンプの電源を入れることがなくなってしまいました。
5.1chサラウンドを愉しもうとする時に、「スピーカー位置がシビア」という課題は、「NIRO Q:」で解決出来そうです。
1.スピーカーはテレビの上下どこかに設置するだけ。設置キットも全て付属。
2.リスニングポジションは点ではなく球体。家族でサラウンドを愉しめる。
(2)小さい音では愉しめない
この課題はアンプやスピーカーの性能によるもので、私が設置しているONKYO(オンキョー)のアンプとスピーカーではそれりに大きな音を出さないとサラウンドを愉しめません。クラシック音楽聴く人には分かってくれるかも知れませんが、音の大小のレベル幅が広いので、小さい音やささやき声がサラウンドで聴こえるようにボリュームあわせると大きい音がやたら大きくなって、夜に愉しむには近所迷惑や家族迷惑になってしまいます。
今回のデモで聴いた「NIRO Q:」の音は粒が小さい感じで、小さい音もクッキリ聴こえる。これまでNakamichiというブランドでとにかく高品質な音を追求してきた中道社長ならではの音という感じ。だから、「小さい音では愉しめない」という課題も「NIRO Q:」で解決出来そうです。
1.音の分解能が高く、小さい音もクッキリ聴こえる。
2.ナイトリスニングモードで近所迷惑を緩和。(多分コンプレッサーみたいなことをやってる)
4.「NIRO Q:」をモニターしてみる
「解決出来そうです」と「解決しました」は違う。本当に自分にとって、自分のリビング環境にとって、「解決した」と言えるかはその場所でその製品を試してみるしかない。音響製品や楽器はどうしてもこの問題が付いてきます。テレビなら家電販売店で見たままをリビングに持ち込めますが、音響の場合、聴く空間にも左右されるのです。音を反射する壁とか、音を吸収するソファー・カーテンとか、その場所で聴かないと本当に「解決した」かは分からないのです。
NIROはインターネットと一部のビックカメラでしか販売していませんが、何と2週間試用出来るモニタープログラムがあって、気に入らなければ返送。ここまでにかかる費用は送料の2,800円だけ。
■ハイビジョンTV5.1chスピーカー Q: NIRO
これは試すしかありません。その上、今回のイベント参加特典(2週間でレビューエントリー3本)として送料無料な上に購入時は半額の44,000円という、破格のサービスプライス!もちろん申し込みました。
来週くらいには到着するそう。楽しみです。こんなことをモニターしてレポートしますね。
1.5.1ch音源の放送
2.5.1ch音源のDVD映画
3.5.1ch音源のDVDライブ
4.5.1ch音源のゲーム(ホラーゲーム系が怖そう)
5.ステレオ音源の音楽
お楽しみに!
他のモニターブロガーさんのレビューはこちらから。
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コメント
「ハイビジョンサウンド会議 sponsored by NIRO」に参加してきました その2
■ D.I.’s Memorandum | 「ハイビジョンサウンド会議 sponsored by NIRO」に参加してきました
について、その後のことを記しておきたい。
参加者のレビューはこちら。
■ はてなブックマーク – ideaxideaのブックマーク / niro
他の方々のレビューを見ると、参考になる。
文章で表現する人、ぽんち絵で表現する人、
写真を多用する人、などなど。
中でも、動画を使って紹介しているのが印象的だ。
■ [M] mbdb | ハイビジョンサウンド会議で知った「Q:™」の実力
伝わるインパクトの大きさが違う。
同じのを見ならがらも、
違う切り口があることが、とても参考になる。