これまで我流で料理をやってきて「和食なら大体出来る」なんて思ってましたが、この本読んで目からウロコが落ちました。
講談社
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著者の渡辺さんは日テレ系「伊東家の食卓」でフードコーディネーターをやってた方だそうです。渡辺さんによるあとがきで、こんな言葉を見つけました。
「簡単でおいしい料理」には、余分な手間を抜くのと同時に、おいしくする手間は省かないということも含まれます。
なるほど。
この言葉、そのままシステム開発にも当てはまります。だから料理が好きなんだろうなあ。
「ローコストで使いやすいシステム」には、余分な手間を抜くのと同時に、使いやすくする手間は省かないということも含まれます。
ということで、目からウロコが落ちたいくつかをざっと紹介。
1.和風のだしは世界一簡単!
顆粒ばかり使っていたが、今度やってみよう。水カップ1:昆布2cm角:かつお削り節1パック。
2.地面から下にできる野菜は水から、上の野菜は湯から茹でる
知らなかった。全部湯から茹でていた。
3.手早い炒め物では油に塩・胡椒を加えておく
先にやっておくことで、味が全体になじんで、手早くできて、野菜がシャッキリ。
4.煮魚にはフライパンが手軽
口径が広いので煮汁をかけやすい。
5.みりんはあなどれない
みりんは全く使ってなかった。酒と砂糖(または蜂蜜)で代用していたが、みりんにはタンパク質が固まるのを助ける働きがあるとのこと。
6.さしすせそ
砂糖、塩、酢、醤油(せうゆ)、味噌の順が基本。そこは知っていたが、理由は知らなかった。砂糖は素材を柔らかくして、それから塩を入れて味をしみ込ませる。酢は先に入れると酸味がとんでしまう。醤油や味噌は風味が飛ばないように後から。コクをつけるみりんはその後くらいかな。
7.つけ合わせ、洋は奥で、和は手前
ナイフ・フォークで食べる洋食はメインを前に、つけ合わせは奥に。箸で食べる和食は見た目的に右手前。
8.にんにくを潰すときは皮つきのまま
包丁の腹で潰すのは知ってたが、皮つきのままの方が滑らずに簡単。皮をむく手間も省ける。言われてみるとそうですね。
9.卵は丸い方を上にして保存
丸い方の上側にある気孔という空間で呼吸して鮮度を保っているので、丸い方を上。ついバランスの良さそうな尖っている方を上にして保存してました。
10.鶏のから揚げは2度揚げ
中温170度で1度、高温190度でもう1度。するとカラッと揚がる。
まだまだありましたがこの辺で終わりにしておきます。
いずれも我流でやっていたからこその発見であり、最初からマニュアル読んでやっていると気付きません。そんなものかと思ってしまう。これも何でもそうですね。最初からマニュアル読んだ知識は応用が利かない。
まずはやってみる。仕事もスポーツも趣味も全部そうだと思います。これからもそうやって生きていこう。
料理の勉強したら思いがけず人生の再確認も出来ました。
P.S.
ここ最近は夜の音が蝉から鈴虫に。雲が積乱雲から絹層雲に。すっかり秋の気配です。本質思考道場のバナーフォトもひまわりから彼岸花に変えました。
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