僕らもテレビを作ろう「SONY BRAVIA アプリキャスト」:近未来テレビ会議レポート

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40人くらいのブロガーさんたちを集めた「近未来テレビ会議 sponsored by SONY」に行ってきました。少人数だったせいか盛り上がりました!自分自身も予習しておいて良かった。
■「近未来テレビ会議 sponsored by SONY」に行ってきます | 本質思考道場

こんな進行でした。
1.SONYさんからのプレゼン「みんなのテレビ『みんテレ』とは」
2.近未来テレビをみんなで考える「全体会議」
3.懇親会

では、レポートします。

1.みんなのテレビ「みんテレ」とは
テクノロジーとしてはアプリキャストが中心でした。

(1)アプリキャスト
SONYのBRAVIAには「アプリキャスト」なるAJAXっぽいウィジェット型アプリを組みこめるようになっているそうだ。初めて知った。こんな感じ。
■アプリキャスト | 液晶テレビ BRAVIA 〈ブラビア〉 | ソニー
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左側でテレビを映し、右側に好きなウィジェットを表示させておくわけですね。残念なことに現時点では両者は連動してしていないとのこと。文字放送の文字情報ストリームをリアルタイムでサーバ側で受信して形態素解析&単語抽出&検索&RSS吐き出し、をやり続け、ウィジェット側でポーリングしながら更新すれば面白そう、とSONYの方に伝えておきました。ただ、懇親会でお話させてもらったブロガーさんとは、「放送だと著作権がまとわりつくので、その辺どーなんでしょうねー?」ということになった。たしかに。放送と通信の問題、そろそろ解決しないと面白いサービス生まれにくいですね。
話は戻って「みんテレ」ですが、現時点では法人デベロッパーにSDK(開発キット)を公開しており、個人向けにも近々公開されるとのことでした。
■アプリキャスト開発 | 液晶テレビ BRAVIA 〈ブラビア〉 | ソニー

エンジニアの私の意見は以下。

●使えるメモリが300KBは辛い
画像使わなければ余裕だろうけど、テレビユーザに映えるアプリ作りとしたら辛い。

●入口の敷居が高い
申込んで審査されて仕様書だしてGOが出てテスト結果出してせめて、ウィジェットを公開する手前だけにして欲しい。自分で作って自分のテレビで試すところまでは自由にやらせてほしい。今日ブレゼンしてくれた岡本さんはじめ、SONYのエンジニアの方が頑張って作っているのは素敵だけど、いいものならエンジニアみんなで盛り上げたいですよね。

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(XPでエミュレータが動いている様子。左のコンソールがそそられます。)

(2)フルブラウザ
ウィジェットで検索したりしてフルブラウザにも切り替えられる。記念にこのブログをBRAVIAブラウザで表示してみました。
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Wiiのインターネットチャンネルのイメージだが、レンダリングが速いのには驚いた。さすがです。ただ、URLの入力が辛すぎる。リモコンでソフトキーボードを操って入力するのですが、画面と手元を何度も視線を往復しないといけないので、パソコンとかケータイでブラインドタッチに慣れている人には相当イライラ感があります。解決法はこんな感じでしょうか。

A.せめて英字はケータイ数字ボタンの入力と同じにする。
B.Wiiリモコンで入力する。
C.ケータイのiアプリを作ってIRで送信して、テキストボックスに入力する。

このCのiアプリ方式はいいと思うんですがどうですかね。

(2)「みんテレ」が目指したいもの
で、こういうアプリウィジェットを使って、これまでテレビは「できるだけ大勢に同じものを楽しんで欲しい」というデバイスだったものを、「みんなが欲しいものをできるだけ全部集める、みんなが自分で選ぶ(100人に1人だけがすごく欲しいもの×100個)」というデバイスに変えたいというのが岡本さんの熱い思いでした。これはYESだと思います。分かりやすい。ちなみに岡本さん、スライドには一言だけの凝縮した言葉、語りはスライド1枚を5分という熱さでした。

2.全体会議
百式ならではの全体会議。こんなお題でした。

2009年、あなたが思いついた新感覚テレビがSONYに採用され、みんなのテレビ、略して「みんテレ」の名で広く親しまれることになりました。 さて、その「みんテレ」について次のことを教えてください。

■「みんテレ」の詳細
 このテレビは、みんなが今のテレビに感じている(A)という問題を、今までテレビでは活用されることがなかった(B)という情報と連動し、 (C)という機能を搭載することで解決していた。
 また、このテレビには、人は(D)したときに他の人ともっと親しくなれるという心理法則を利用し、(E)することができたため、さらにユーザーの輪を広げることができた。

(1)個人作業
15分でアウトプットしましょう。A~Eにあてはまる言葉と図解。私のアイデアはこれでした。

■「みんテレ」の詳細
 このテレビは、みんなが今のテレビに感じている(A:文字の入力がしづらい)という問題を、今までテレビでは活用されることがなかった(B:ケータイのiアプリで入力してIR送信する)という情報と連動し、 (C:ケータイIR受信)という機能を搭載することで解決していた。
 また、このテレビには、人は(D:自分が知らないところで同質の仲間がいることを知った)ときに他の人ともっと親しくなれるという心理法則を利用し、(E:同じ時間(放送なので)に同じ情報を検索したユーザー同士とゆるーく知り合える)ことができたため、 さらにユーザーの輪を広げることができた。

(2)グループ作業
近くに座ったブロガーさん8人のアイデアを披露しあって、グループの発表を決める。私のより素晴らしいアイデアで発表しました。NHKの受信料を安くしてもらうために、ウィジェットを配信するサイトに登録すれば、配信会社が受信料を少し立て替えてくれるというサービス。そして、そのウィジェットで検索したり購入したりしたものが同じなユーザー同士でつながるコミュニティを築けるというサービス。

(3)発表
田口さん独断で3チームが発表。私たちは残念。。。

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(4)表彰
▼1位
家族だんらんの「みんテレ」
ウィジェットのところにTwitterで親父のつぶやきが見れる。親父のいないお茶の間で見ていても、親父の大変さが分かる。学校でも「ウチのオヤジ昨日も飲んでたよー」とかのオヤジネタで盛り上がる。
オヤジネタはどうか微妙ですが、家族の状況がみんなのだんらんの中で見れちゃう感覚はいいですね。
BRAVIAのロゴ入りダンブラーとUSBメモリーが賞品でした。

▼2位
リアルタイムな感情を映す「みんテレ」
ある番組を見ているユーザーの盛り上がり度を、リモコンに内蔵されている体温センサーを通じて「ホット」さをレイティングするサービス。どのチャンネルが盛り上がっているかは、テレビの下の1cmくらいでやんわり分かる。体温で感情を映して盛り上がり度を選べるのがいいですね。

しかしまぁ、急なプレゼンなのに皆さん上手です!みんなブロガー?役者?勉強になりました。

3.懇親会
これが一番楽しかったです。何しろ皆さんブロガー。新しいことが色々学べました。

(1)名刺にQRコード入れる
ブロガーとしての個人名刺をお持ちの方が多かったが、皆さんQRコード入ってました。URLやメルアド、Twitterまで。これはいいですね。その後渋谷を歩いたら、マルチヴィジョンにデカいQRコードが映っていた。その距離50mか?読めるのか?読めた。スゴイ!

(2)話をよく聴く
会話のシーケンスが気持ちいいですね。瞬時に相手のバックボーンとか探りつつポンポン会話してくれるのが。

ということで、久しぶりのこういう勉強会十分楽しみました。懇親会の1時間は充実していたのですが、とにかくSONY会議室の室内は暑かった。ブロガーっていう人種は3倍のカロリーを消費しているなかなwww。汗だくで会場を出ました。

今日知り合えたブロガーさんたちありがとうございました。Twitterでフォローさせてくださいね。

田口さん、久しぶりに会ったのですがシャープになった感じがする。さすが、道場に通っているだけあるな。しきりに「企画塾もやりたいですね」と言ってくれていた。モバッペのこと憶えていてくれて嬉しいです。あ、飲んでもらおうと思って持って行ったシャア専用アルコールを渡すの忘れた。今度はぜひ。
ありがとうございました。


(2008/5/23追記)
主催のidea*ideaのレポートです。
■『近未来テレビ会議』で「みんなのテレビ」について考えた | IDEA*IDEA

CNET Japanにも紹介してもらいました。
■フォトレポート:ブロガー50人×ソニー「BRAVIA」開発チームが考える未来のテレビ:ニュース – CNET Japan
席に座っている写真の一番右の白いシャツが私。

コメント

  1. […] で皆とブレストしていたから、かぶったアイデアにするのもなぁという難しさでした。 ■僕らもテレビを作ろう「SONY BRAVIA アプリキャスト」:近未来テレビ会議レポート | 本質思考道場 […]

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