言葉も知らないモノを探す


ネットで何でも探せる世の中になってきたが、探したい事柄の単語が分からないことには調べようがない。外を歩いていてふと「この花なんて名前だろう」と思っても、それはネットでは調べられない。

しかし、そんな花の名前さえも調べられる世の中になるかも知れない。1/28(Mon)にKDDIが発表した「カメラでケンサク!ERサーチ」は、そんな近未来を予見させる。ケータイカメラで撮影した写真をサーバで検索し、対象商品を示してくれるというサービスで、まだCDジャケットとかワインラベルなど、サーバに登録してあるものしか探せないようだ。

KDDI
(カメラでケンサク!ERサーチ)

■KDDI – ニュースリリース

このニュースを見て思い出したのは、科学情報誌Newtonの記事。本棚のバックナンバーを漁ると出てきた。2007年12月号14ページだ。
用意した複数の単語と画像のセットを使って、単語群と画像の特徴量を結ぶ計算式を作る。つまり、どのような画像パターンに、どのような単語が結びつくかを確率的に計算する式を作り出すのだ。この方法によって、これまでスーパーコンピュータを使って学習をする必要があったが、通常のパソコン1台で学習し、計算式を作り出すことが可能になった。東京大学の原田講師のグループが研究にあたっているとのこと。応用に向けては、学習するための質の良い画像と単語のセットをどう用意するかが課題とのことだ。

newton
(Newton 2007年12月号より)

■東京大学工学部広報室のブログ

私のブログでも「携帯ビジネスが盛り上がってきた」で「写メpedia」があればいいな、と夢を語ったが、近い将来には現実のものになっていくのだろう。そうやって、どんどん人間は記憶をコンピュータに任せるようになっていく。そのこと自体は否定しないし、既に多かれ少なかれ現代人は皆そうなっている。人間だからこそ出来ることは何か。感動を与え、与えられて、涙することなのだろう。今のところはそう思う。涙はコンピュータには流せない。